フリードリヒの戦場

王国の未来を切り開くは——稀代の天才軍師!!

知略と奇策で戦場を生き抜く天才軍師の本格ファンタジー戦記、堂々開幕!!

著/エノキスルメ イラスト/岩本ゼロゴ

第1巻7月25日発売!

ストーリー|あらすじ

隣り合うアレリア王国との紛争が続いているエーデルシュタイン王国。
自らの出自を知らない孤児の青年フリードリヒは、幼い頃から非凡な聡明さを持て余し、平凡な人生にどこか物足りなさを感じながらも、田舎の町で穏やかに暮らしていた。
ある日、町はずれに盗賊団が出没し、制圧に向かった討伐隊が壊滅。
絶望的な状況に戸惑う民衆だったが、フリードリヒだけは様子が違い——?
「僕は英雄マティアス・ホーゼンフェルト伯爵の息子だ」
「大丈夫、僕の考えた作戦通りに動けば必ず勝てる」
こうして自らを英雄の隠し子であると偽り、巧みな話術で民衆を奮起させて見事盗賊団を撃退!
一件落着するも、英雄の息子を騙った罪人として捕らえられてしまう。
重罰は避けられないかと思われたが、なんとマティアス本人からその才能を見出され、王国軍の騎士として国に貢献するよう命じられて——?
これは、何者でもなかった青年が、歴史に名を刻む偉大な英雄となる物語。

キャラクター

  • フリードリヒ

    「何者かになりたい。歴史に名を残すような何者かに」

    エーデルシュタイン王国辺境の小都市で孤児として育った青年。非力だが聡明。都市を襲った盗賊を知恵で撃退したことで、才覚を見出されて王国軍に入ることに。

  • ユーリカ

    「守ってあげるからねぇ、私のフリードリヒ」

    孤児としてフリードリヒと一緒に育った。生まれ持った身体能力と、天性の戦いの才覚のおかげで、戦闘になると異様な強さを発揮する。

  • マティアス・ホーゼンフェルト

    「私の庇護の下、王国軍に入れ。嘘と策略で盗賊の群れを撃滅した、その賢しさをもって国に仕えてみろ」

    ホーゼンフェルト伯爵家の当主で、王国軍の将の一人。かつて大戦でめざましい活躍をしたことから、「エーデルシュタインの生ける英雄」として名前が知られている。

  • クラウディア・エーデルシュタイン

    「頼りにしているぞ。エーデルシュタインの生ける英雄よ」

    エーデルシュタイン王国の王太女(次期女王)。病身の国王に代わって、数年前から国政の実務を取り仕切っている。

  • ツェツィーリア・ファルギエール

    「決着はお預けだ。マティアス・ホーゼンフェルト伯爵」

    西のアレリア王国の将。武門の名家として知られるファルギエール伯爵家の若き当主。気鋭の智将と評されている。

タイムライン

西部統一暦
820年初代女王ヴァルトルーデ・エーデルシュタインによって、エーデルシュタイン王国建国
989年フリードリヒ誕生/ベイラル平原の大戦でエーデルシュタイン王国がロワール王国に勝利
999年国境の戦闘でルドルフ・ホーゼンフェルト戦死
1001年アレリア王国がロワール王国を征服
1006年アレリア王国がミュレー王国を征服
1007年フリードリヒ18歳、辺境都市ボルガに暮らす(物語開始)

マップ

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