烏衣国の諜報員・南雲燐は、敵国・雨燕国長官の水無瀬を探るため、その孫娘・雫の世話係として潜入する。幼くして家族を失い、感情を殺して祖国に尽くしてきた燐だったが、大病を患いながらも懸命に生きる雫と向き合ううち、凍てついた心に温かな想いが芽生えていく。護るべき祖国か、守りたい人か――揺れる想いは腕を鈍らせ、任務に綻びを生む。そしてついに、隠してきた“真実”を雫に見られてしまい――。戦渦で育む、身分違いの恋物語・第二幕