はじめまして。この作品の真のヒロインこと九重雪華です。
桜花姉さんの妹で、ユキちゃんから見ると叔母になるんだけど、おばさんと呼んでほしくない女心を分かってくれると嬉しいかな♪
今日は本作の見所を紹介してきます！
この作品は一言で言うと、“ヒロインになれなかった女の子達の物語”なの。あ、私は違うわよ？ だって真のヒロインだもの。
中には「子達」って、年齢じゃない子もいるんだけど、姉さんだって、アレでも昔はブイブイ言わせてたんだから。以前、ユキちゃんにそんな話をしたら、「母さんは昔、太ってたの？」なんて聞くものだから、姉さんはショックで1週間くらい落ち込んでいたわ。それはブヒブヒよユキちゃん……。
あれ以来、姉さんは体型の維持にかなり気を遣っているみたい。因みに私はユキちゃんに死語で伝わらないことに落ち込んでいたんだけど、ま、それはどうでもいいわよね。
この作品は、ヒロインになれなかった女の子達が、“後悔を乗り越えて、もう一度ヒロインに返り咲くために頑張る”そんなテーマを持った物語になっているの。
だから「始まらないラブコメ」というわけね。スタートラインから始まるどころか、スタートラインに立ってすらない。マイナスからゼロになる、そんな物語。
そして彼女達の後悔が、ユキちゃんに大きな影響を与えた。ユキちゃんと彼女達との関係がどうなっていくのかは本編で確かめてみてね！
1巻のメインになるのは、幼馴染だった『硯川灯凪』ちゃんと同級生の『神代汐里』ちゃん。
ちょっと待ってくれる？ 悠璃ちゃんからどんな子達なのかメモを貰ってるんだけど……。あ、あった。なになに「馬鹿女」と「クソ女」。
……えっと、見なかったことにしましょうか！ あ、ブラウザバックしないでお願いだから！
もう少しオブラートに包んでほしかったんだけど、悠璃ちゃんはよっぽど2人のことが嫌いみたい。でも、きっと悠璃ちゃんが一番嫌ってるのは自分自身。彼女もまたユキちゃんから救いを求めている、そんな存在。
ユキちゃんに秘密にしてきたことを打ち明けようと決心する灯凪ちゃんと、我武者羅にユキちゃんを追いかけてきた汐里ちゃん。高校に入学し、ユキちゃんと再会して同じ時間を過ごしていく中で、2人の過去と現在、そして未来がどうなっていくのか、それが1巻の見所になっているわ。
他にも、生徒会長の祁堂睦月ちゃんや、氷見山美咲さんなんていう、姉さんのライバルも登場して、ユキちゃんの周囲は混迷を深めていくんだけど……。
学生らしいイベントも追加され、よりドラマティックに、よりコミカルに、ラブコメ感の増した物語になっているから、Web版を楽しんでいた人もまた新鮮な気持ちで楽しめるんじゃないかしら。
真のヒロインである私の出番も今まで以上に……。ぐふ、ぐふふふふ！
それでは、『俺にトラウマを与えた女子達がチラチラ見てくるけど、残念ですが手遅れです』、お楽しみください！